監査法人で身についたスキル:3つのソフトスキル編(超重要)

会計士

皆さんこんにちは、会計士Dです。

今週から仕事が忙しくなってきて、更に何故か急にMacのPagesが開けなくなり(原因はMacのソフトウェアアップデートでした)、更新ができなくなってました。。。

遅くなりましたが、今回は、身についたソフトスキルについて、書きたいと思います。

この投稿が参考になりそうな方
  • 監査法人で身に付くスキルについて知りたい方
  • キャリアを積むにあたり意識すべきことについて気になっている方
  • 監査法人で経験を積んだのち、転職を考えている方

会計士Dは、監査法人に5年ほど在籍していたため、職階としてはいわゆるシニアスタッフとして、インチャージ業務(監査現場で、スケジュールの全体管理から、上司・後輩・クライアントとのコミュニケーションの窓口となって、チームの中で一番先頭に立って動く立場・業務)まで経験しました。

5年間という限られた期間でも、監査業務を通じて得ることの出来た経験・スキル(特にソフト面)は、転職後も非常に役に立っているので、この点を読者の皆様にもしっかりお伝えできればと思います。

物事を逆算で考えるスキル

先ずは、物事を逆算で考えるスキルです。プロジェクトマネジメントのスキルと言えるかと思います。

監査という業務は、1年間を通じて進めていきますが、監査の計画段階/実施段階/総括段階と、フェーズがざっくり分かれています。

そして、各フェーズにおいて、チームメンバー内での合意、社内の審査対応、お客さんとの面談、といった形で色々なイベントがあります。

ゴールに向けて準備すべきこと、論点に対する解決策や方針を考えてチームメンバーや社内審査で合意すること、日程調整など様々なタスクを、一番最後のゴール(お客さんとの面談)に向けて、逆算しながらスケジューリングしていきます。

様々な関係者を巻き込むことになるので、何よりも重要なのが、ゴールに向けてスケジュールを遅滞なく実施していくことです。

その為にも、ゴールは何なのかを明確にし、ゴールを達成するために実施しなければならないタスクを具体化し、いつまでにどのタスクを完了する必要があるのか、誰と何を合意すべきか、週単位・日単位でスケジューリングしていきます。

常にこの逆算での業務遂行が求められるため、しっかり実践していくことで逆算思考の業務対応スキルが身についてきます。

現職のコンサルでも、プロジェクトのゴールやゴールを踏まえたスケジュールの設計が求められるため、とても役立っています。

相手の立場に立って会話するスキル

こちらも当たり前ではありますが、相手の立場を考えて会話するスキル(意識)が身につきます。

監査という仕事は、経理部の方とだけコミュニケーションを取るわけではありません。

例えば、新規事業の立ち上げやM&Aを実行した場合には、新規事業や買収した会社のビジネスモデルを理解しリスクを把握するために、他部署(経営企画部や所管事業部)に対してヒアリングをします。

このようなビジネスに関するヒアリングをする時は、対面にいる担当者が、監査について詳しく理解されているケースは殆どありません。

会計や税務の専門家でもありませんので、他部署の方と話す場合は、ヒアリングをする目的や、監査上注視していることは何なのか、噛み砕いて、分かりやすく、伝えなければなりません

これができないと、”あー、この人はミーティングの目的を理解されてないんだなぁ”とか、”自分本位でしか話せないんだなぁ”といった印象を持たれてしまい、せっかくのヒアリングの機会を有意義に活用できなくなってしまいます。

会計士Dも入社して1年目はこの辺りが理解できておらず、お客さんが機嫌を悪くしてしまうといったこともありました。

ヒアリングの場で、相手の立場を踏まえて会話できることが伝わると、お客さんからも信頼され色々な情報を話していただけるようになります。

闇雲に自分の知りたいことを話すのではなく、会議参加者の所属や職階、立場などを踏まえて準備・会話するスキルを、監査業務を通じて身につけたことはとても良い経験でした。

分からないことは、自発的に調べる

これも、当たり前のことですね。

監査では、ビジネス自体を理解し、当該ビジネスが財務諸表にどのような影響を与えるのか、そしてその影響が会計基準に照らしてどのように財務数値として反映すべきなのか、常に基準に照らして判断することが求められます。

過去に先輩方が分析して整理された論点は、過去の調書に記録されて残ってますが、監査する企業は常に目まぐるしく事業活動を変化させているため、毎年何かしらの新しいイシューがあります。

会計士Dでさえ、クライアントの事業環境の変化によって、これまで遭遇したことがなかった事象や過去の監査では無かった事象に遭遇したことが、5年間の間で何度もありました。

そういった時も、会計基準などの決まりに照らして、どうあるべきか、自らネットや書籍を活用して自発的に調べ、自分の意見を持って上司やクライアントと自信を持ってディスカッションすることが大切です。

分からないことを自ら自発的に調べることは、単に調べたことの知識・知見が深まるだけではなく、

  • 物事に対する見方(理解・気づき)の広がり
  • 新しいことに遭遇した時のリスク検知能力の向上
  • 解決するために必要な情報を取得していく力の向上

といった、様々なソフトスキルを高めていくことに繋がりますので、自発的に調べるスキルが身につけることは、監査に限らずとても大切と感じます。

終わりに

以上、監査経験で得られたソフトスキルについて記載しました。

仕事をしていく上での基礎的なスキルを、監査という業務を通じて身につけることができたことを誇りに思っています。

前回と今回で記載してきたスキルについて、気になる点や疑問などありましたら、ぜひお問い合わせ頂ければ幸いです。

本日は以上となります。

会計士D

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