皆さんこんにちは、会計士Dです。
本日は、ブログテーマの一つ、会計士、についてお伝えしたいと思います。
第1回目は、会計士という資格の概要(業務内容、試験の概要、収入、資産運用と会計士)について、お伝え致します。
※公認会計士の業務内容・収入・資産運用との関係に関する会計士Dの個人的な見解となりますので、一つの参考意見として頂ければ幸いです。
会計士のお仕事:会社のお金の動きを把握するプロ
会計士ってどんな仕事をするの?と聞かれた場合、会計士Dは、会社のお金の動きを把握するプロフェッショナル、と回答します。
様々な企業のビジネスに関する、お金の動き(財務の状況)を、分析したり、チェックをしたりするプロフェッショナルです。
時には、会社のお金の動きをまとめた書類である、財務諸表に大きな誤りがないかをチェックする役割(監査と言います)を担います。
またある時には、会社が他の会社を買収することを検討する時に、当該他の会社(買収ターゲット)にどれくらいの価値があるのかを分析・算定したり(価値評価と言います)、買収ターゲットの財務情報をチェックする役割(デューデリジェンスと言います)を担うこともあります。
上記に示した業務内容はほんの一例に過ぎませんが、このように公認会計士は、企業活動のあらゆる場面で会社のお金の流れを把握して、あらゆるステークホルダーの意思決定をサポートします。
会計士の資格概要
会計士とは、”公認会計士”という資格のことを指します。
公認会計士の資格は、「公認会計士・監査審査会」が実施する公認会計士試験に合格し、合格後に実務経験と実務補習(修了考査含む)を得て、公認会計士登録をすることで、取得できます。
会計士Dも、公認会計士登録するまでに、勉強開始から5年弱(会計士試験合格まで約1年半、実務補習期間が約3年)かかりましたね。
会計士試験に合格するためには、会計(簿記など)、税法、会社法(会社の設立や運営・管理に関する法律)、監査、経営学や経済学など、様々な分野の勉強をします。
公認会計士試験や試験制度の概要については、公認会計士・監査審査会のホームページにパンフレットがありましたので、興味のある方は下記リンク(リンク先の一番下にパンフレットがあります)も参照下さい。
公認会計士の収入:一般的な水準より高く、安定
お仕事をしていれば、お金(収入)のことは気になるかと思います。
個人的には、会計士の収入は、かなり安定していて、世の中の平均よりも高い水準だと思います。
公認会計士試験に合格した方の多くは、監査法人という法人(会社みたいな組織です)に就職しますが、入社1年目から、ベース(賞与含む、残業なし)で、500万円程度が年収となります。
担当するクライアントに左右されますが、どのようなクライアントを担当することになっても残業時間が一定時間あるため、入社1年目でも年収は600万円程度になるケースもよくあると思います。
GAFAMのような一流外資系企業、投資銀行、医者など、高年収と考えられるお仕事は他にもたくさんあるとは思いますが、公認会計士の収入水準も決して低くないと思います。
会計士Dの年収については、別のブログで今後さらに掘り下げて、お伝えしていきます。
資産運用と公認会計士の関係性:株式投資に制限ある場合もあり
とりわけ会計士は企業のインサイダー情報に関わる機会も多分にあります。
そのため、例えば監査法人の場合、上場株式について株取引することが禁止されている法人も存在します。
弊法人の株取引の規制に関するルール
弊法人ではインサイダー取引防止を目的とて、子会社を含むすべての構成員に対して金融商品取引法が定める特定有価証券等(すべての上場株式、リート、社債等)の売買を禁止しています。
ただし、やむを得ない事由による保有(入所時や相続等)の場合は、独立性のルールに反しない限り保有を認め、売却に際しては事前に届け出るものとしています。
EY新日本有限責任監査法人:弊法人の株取引の規制に関するルールより引用
監査法人では、企業の決算数値の監査を行いますので、決算の発表前に企業の決算数値のドラフトに目を通すことになります。
これは、決算発表前の市場に出回っていない数値ですので、インサイダー情報となりますし、仮に企業の決算数値が公表していた通期見通しを大きく上回っていたりした場合には、その企業の株価が上昇することだってあり得ます。
このように、会計士は企業のインサイダー情報に関わる機会も多分にあるため、株式投資などに関する制限がある場合もあります。
現に会計士Dも、監査法人に在籍していたときは、インサイダー情報や株式取引規制について研修を受けてまして、当時は証券口座を開設するなんて思いつきもしませんでした・・・。
おわりに
本日は以上となります。
会計士という資格の概要についてお伝えさせていただきました。
今後は、会計士の資格取得までの道のり、仕事内容・キャリア、収入事情などなど、一つ一つ深ぼってお伝えしていければと考えております。
会計士D
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